3.0T-MRI

当院に導入されました3.0T MRI装置は、国内1号機の最新鋭MRI装置です。MRI装置とは、放射線を用いないで体の断層像をあらゆる角度から撮影できる装置です。

従来の高性能1.5T MRI装置に比べて、理論的には約2倍の情報量を持つことから、細かに頭部血管像の描出、頭部の高画質画像を得ることができます。

患者様は、MRI用のベッドに寝ているだけで終了し、頭部血管像や頭部横断像、冠状断像、矢状断像が得られます。頭部血管像では、動脈瘤や狭窄部位、閉塞部位を調べることができます。頭部MRI像では、小さな脳梗塞や脳腫瘍といった病変を高解像度として描出することができます。

検査中、しばらくの間、コンコンと音がしてきますが、この間は、じっとしていただく必要があります。今回導入いたしました3.0T MRI装置は、短時間に多くの情報が得られますので、検査時間は短くなり、患者様の負担を軽減することができます。

3.0MRI

3.0TのTとは…

T(テスラ)とは磁石の強さを表す単位で1テスラ=10000ガウスになります。地磁気は0.5ガウス、市販されているピップエレキバンが800ガウス、3.0Tとなると、単純にピップエレキバンの37.5倍の強さに相当します。

MRIでは、CTで見つけることの困難な早期の脳梗塞や脊髄や脳神経などの撮影に威力を発揮します。めまいなどの種々の症状の原因を調べるために最も頻繁に行われています。

MRA(内頚動脈動脈瘤)
MRA(内頚動脈動脈瘤)
VOLUME RENDERING
VOLUME RENDERING
穿通視立体視
穿通枝立体視